兵庫県たつの市・姫路市で注文住宅を提供されているタツケンホーム様。地域に根ざした工務店さんで、2021年6月からCUEとYouTubeチャンネル運用をスタートしました。

タツケンホーム 株式会社CUE YouTube運用
(左から)タツケンホーム森永様 玉野様 塩田様 平野様 (右)株式会社CUE 松見

今回は、営業部長である平野様に、CUEがYouTubeコンサルティングや動画制作に携わったことで得られた効果や反響などについてお話を伺いました。

タツケンホーム 株式会社CUE YouTube運用
株式会社龍野実業建築家 平野様

無料の個別面談がきっかけでYouTube運用をスタート

タツケンホーム YouTube運用 株式会社CUE
YouTube撮影時の様子

2021年6月にYouTubeをご依頼いただいたきっかけを教えてください。

タツケンホーム 平野さん

コロナ禍がもたらした様々な変化の中で、住宅会社とお施主様のコミュニケーションの方法にも大きな変化が見られました。特に、顧客との接点をどう構築し、情報をどう伝えるかという点が課題で、新たな集客方法を模索し始めていたころでした。そんな中、弊社タツケンホームがYouTubeを活用した集客施策をスタートさせるに至った背景には、お施主さまの行動様式の変化と、情報伝達の効率化がありました。

CUE 松見

お施主様(顧客)の行動様式の変化とは、具体的にどういったことでしょうか?

平野さん

かつては総合住宅展示場での商談が一般的でしたが、今やお施主様は動画コンテンツを通じて住宅会社を選択する時代に移り変わっています。この変化を敏感に察知したタツケンホームは、顧客に自社の価値をどう伝えていくかを考え、その結果、動画コンテンツが最も効果的な手段であるとの結論に至りました。

松見

その時にYouTubeをご依頼いただいたきっかけは何でしたか?

平野さん

タツケンホームがYouTubeを開始するきっかけとなったのは、まさにCUEさんの無料の個別面談でした。この面談打合せのときに、この人たちとだったら良い動画がつくれる、信頼し合える、と感じました。タツケンホームがやりたいことを理解してくれる、と直感でそう思いました。

自社制作していた頃と比べて時間に余裕ができ、本来業務に集中できるようになった

タツケンホーム 株式会社CUE YouTube運用
松見

YouTube運用をご依頼いただくタイミングで、検討されていた点があれば教えてください。そして、その時の平野さんの悩みや課題とは具体的にどんなことでしたか。

平野さん

実は、お話をする前から、ルームツアー動画を自社で制作していたんです。撮影から編集まで、すべて自分たちでおこなっていましたが、その大変さを痛感していましたね。特に、その時に担当者が退職することになってしまい、活動がストップしてしまったんです。そこで外注することの魅力を強く感じました。自社で全てを行うと、人の時間もかかるし、技術も必要ですから。

松見

そこから私たちと共にYouTube運用をスタートさせて、今ではもう2年半、いや3年ほど経っていますね。実際に私たちと仕事を進めてきて、私たちの仕事ぶりや人となり、そして外注としてのアウトソーシングを経験してみて、率直な感想をいただけますか。

平野さん

はい、動画制作を依頼してみて本当に良かったですね。連絡のやりとりも密にできますし、対応や動きも早い。不便を感じることは全くなかったですし、何よりも自社で制作するよりも格段に早く作業を進めていただけました。それによって、私たち自身も本来の業務に集中できるようになり、非常に時間に余裕ができました

お客さまとお会いする前に自分の名前を知ってくださっている

タツケンホーム 株式会社CUE YouTube運用
松見

これまでに何十本もの動画を制作してきましたが、特に価値を感じるエピソードや印象に残っている動画があれば教えてください。例えば、撮影が特に大変だった、お客様からの反響が良かった、など、お話しいただけると嬉しいです。

平野さん

実は、YouTubeを見てくださるお客様が増えたおかげで、大きく変わったことがあります。お会いする前から、お客様がすでに私たちのことをよく知っていて、私の名前まで覚えていてくださるんです。それがとても嬉しいですね。

松見

それは素晴らしいですね。

平野さん

はい、その点が最も良かったです。信頼関係や成約率にも直結していますから。そして、私たちの若いスタッフも参加していますが、彼らもこの取り組みに参加して良かったと感じているはずです。

松見

成約率が上がったり、平野さん自身が動画によく出演されているので、まるで有名人のようになっているわけですね。

平野さん

たまに勘違いしそうになりますね(笑)。

松見

みんな、「動画の人だ」とか「平野さんだ」と言って来られるんですか?

平野さん

そうなんです。動画を通じて事前に私たちのことを知ってくださっているので、お客様との会話が始めやすいんです。それがとても大きなメリットですね。

資料請求後の面談転換率が1.5倍になり競合他社が減った

タツケンホーム 株式会社CUE YouTube運用
松見

成約率についてですが、YouTubeを始める前と今で、数字で表すとどのくらい変わりましたか?

平野さん

資料請求後の面談転換率が明らかに上がっていますね。タツケンホームの家づくりについて動画を通じて触れていただいてるおかげで、反響の数自体も増えていますし、資料請求から実際にお会いできる確率も、感覚的には40、50%は上がっているように思います。成約率も同様に上がっていると感じています。

松見

面談転換率が1.5倍くらいになるという感覚ですか?

平野さん

そうですね。それと、他の工務店さんと競合することが減ったような気がします。タツケンホームを選んでくださる方が増えていますね。

松見

YouTubeの効果を特に感じたお客様のエピソードがあれば教えてください。

平野さん

はい、例えばガレージがある家や平屋の動画など、特定のコンテンツが特に反響が大きいですね。僕を指名してくれる方もいて、そういう部分で効果を実感しています。

松見

それはYouTubeコンテンツマーケティングの力、効果を感じますね。

平野さん

はい、そうですね。特に注目される動画は視聴維持率が高く、大きな反響を得ています。

YouTubeに動画をアップロード直後にお問い合わせがあった

タツケンホーム 株式会社CUE YouTube運用
松見

ガレージや平屋の動画など、何万回という再生回数を記録した動画の反響はどうでしたか?特に、fourSの動画をアップロードしたとき、すぐにお問い合わせがあったと聞きましたが。

平野さん

はい、そのfourSという規格住宅は、コストパフォーマンスが良いという点を訴求している商品です。その動画をアップした結果、今まで家を諦めていた方から、「もしかしたら自分でも建てられるかもしれない」というお問い合わせを直接いただきました。それは非常に良かったと思います。

松見

そのお客様は明確に動画を見て問い合わせをされたわけですね。その後、そのお客様はどうなりましたか?もし差し支えなければ教えてください。

平野さん

はい、その後は面談して、現在は前向きに商談中です。実際に家を建てる可能性が高まっているので、とても前向きな商談が続いています。

松見

それはYouTubeを活用した効果としては大きいですね。

YouTube配信を始めたことで、完成現場見学会の開催がしやすくなった

タツケンホーム 株式会社CUE YouTube運用
平野さん

実は、YouTube動画の配信を始めたことで、私たちの完成現場見学会の開催がぐんとしやすくなりました。見学会はお施主様の完成したお家をお借りして行うものですが、お家を貸してもらうのが難しい場合もあります。しかし、タツケンホームのYouTube動画を見て、自分の家でもルームツアーをしてほしいという方が増えました。これにより、動画撮影が可能な物件が自然と増えていっています

松見

それは非常に素晴らしい効果ですね。YouTubeを活用することで、思わぬ好影響があるとは。

平野さん

そうなんです。YouTubeをきっかけにタツケンホームを知ってもらい、担当者に直接出演してほしい、撮影してほしいという要望が多く寄せられています。このように、お客様からの積極的な参加意欲を得られることが、大変ありがたいです。

松見

今日の撮影も、営業担当の古市さんに出演してほしいというお客様の希望があったわけですね。

平野さん

はい、お客様自らが希望してくださるケースが増えています。YouTubeを始めて良かったと実感しています。

松見

YouTubeの活用で、見学会や物件の撮影に対する新たなアプローチが可能になり、それが直接ビジネスの拡大に繋がっているわけですね。

平野さん

まさにその通りです。YouTubeによって、完成現場見学会をより多くのお客様に提供しやすくなり、私たちのサービスの質も向上しています。

若手スタッフが動画に出演することで、お客さまの安心にもつながる

タツケンホーム 株式会社CUE YouTube運用
松見

タツケンホームでは若手スタッフが動画撮影に積極的に参加していますね。この取り組みによって、社内で何か変化はありましたか?特に、平野さんは管理職として、若手スタッフの指導にも携わっているかと思いますが、その影響はどう感じていますか?

平野さん

はい、実際に動画撮影を始めてから、若手スタッフの意識に変化が見られました。社内でのコミュニケーションは元々活発でしたが、動画出演を通じて、彼らの話し方やプレゼンテーション能力が向上しているのを感じます。非常に良い変化だと思います。

松見

現代の若い求職者にとって、会社がYouTubeを活用していることが魅力の一つになると思いますが、タツケンホームでは若手メンバーの反応はどうですか?

平野さん

採用の面で見ると、動画を通じて私たちの社風や、スタッフが活き活きと働いている様子を見せることができるので、それを見た人が働きたいと感じてくれることを期待しています。特に、社風を「見える化」することで、興味を持ってくれる求職者が増えることを願っています。

松見

最近、若手スタッフの皆さんがより積極的に動画に出演いただけるようになりましたが、それは採用に向けた意識もあるのでしょうか?

平野さん

直接的に採用を見越してのことではなく、主にお客さまが喜ぶこと、安心してくれることを重視しています。スタッフが動画に出演することで、お客様に顔が見える安心感を提供できると思っています。

松見

ありがとうございます。お客様にとっても、知っている顔が迎えてくれることが、大きな安心感につながるわけですね。

平野さん

まさにそうです。見たことのあるスタッフが対応することで、お客様にとっても嬉しいし、より安心していただけると考えています。

縦型ショート動画の運用で、新規顧客獲得につながっている

タツケンホーム 株式会社CUE YouTube運用
松見

タツケンチャンネルでは、長尺のルームツアー動画とは別に、縦型のショート動画もCUEと一緒に制作し運用していますね。これらショート動画の反響や、TikTokなど他のSNSでの活用についてどう思われますか?

平野さん

ショート動画の運用を始めてから、非常に良かったと感じています。特に、YouTube以外の各種SNSへの転用ができる点が大きなメリットですね。InstagramやTikTokにも使えますし、これにより視聴者数が格段に増えました。長編動画はじっくり見たい人向けですが、ショート動画はより多くの人に触れてもらえるので、新しい試みとしては大成功だったと思います。

松見

InstagramやTikTokにアップロードされた動画の反響はいかがですか?

平野さん

反響はかなりあります。タツケンホームがTikTokを利用していることに、お客様や取引先からの反応があり、「元気に活動しているね」という声をいただいています。非常にポジティブな影響を受けています。

松見

そうすると、YouTubeだけでなく他のSNSを活用することで新規のお客様獲得にも繋がっているということですね。

平野さん

はい、その通りです。ショート動画のおかげで、新規顧客の獲得にも大きく貢献しています。SNSの活用は現代のマーケティングにおいて非常に重要な要素であり、タツケンホームではこれを効果的に実行できていると自負しています。

YouTube継続の理由は集客効果があるから

タツケンホーム 株式会社CUE YouTube運用
松見

今、YouTubeを2年半から3年ほど継続していただいておりますが、この継続の理由を教えてください。正直なところ、どうして弊社を選んでいただき続けているのでしょうか?

平野さん

一番の理由は、やはり会社へのリターンですね。具体的には集客の増加が挙げられます。動画が市場に浸透してきた今、動画の力はまだ強いと確信しています。だからこそ、これからも動画運用を続けていきたいと思っています

平野さん

それから、私が重視しているのは、やはり担当者との関係です。パートナーシップの重要性を強く感じています。市場には多くのYouTube制作業者が存在しますが、繋がりが続くかどうかのキーポイントは担当者にあると思っています。長期にわたって継続的な関係を築いてくれるのは、担当者が丁寧に対応してくれるからです。

松見

担当者(私:松見)とのコミュニケーションについてはどうですか?

平野さん

はい、非常に良好です。たまに一緒にご飯を食べに行くなど、仲良くさせていただいています。これからも良い関係を続けていければと思います。

松見

ありがとうございます!

動画活用が当たり前にできる会社になっていきたい

タツケンホーム 株式会社CUE YouTube運用
松見

平野さん、今後YouTubeや動画コンテンツを通じて、どのような発信をしていきたいとお考えですか?

平野さん

動画活用が当たり前の時代になってくると思います。それが特別なことではなく、普通にできる会社でありたいですね。また、建築業界における人手不足の問題を考えると、採用面でも動画の力を活用できると期待しています。

松見

タツケンホームさんのYouTubeでは、ただ家のスペックを伝えるだけではなく、会社の雰囲気やスタッフの人柄を動画で伝えていきたいですね。

平野さん

そうですね。家のスペックだけでなく、私たちとお客様との未来の暮らしを共に歩む姿勢を伝えたいと思っています。地域工務店として、どのような人々が関わり、どのような思いで家づくりをしているかを動画で発信し続けたいです。

松見

最初にYouTube運用を始めたとき、兵庫県西播磨地区で一番を目指していました。今もそこを目指してYouTube運用をしていますね。

平野さん

実感はまだそれほどありませんが、「動画といえばタツケン」という印象を持っていただけるようになりつつあると感じています。

YouTube投稿を3年弱継続したことで、他工務店との差別化につながっている

松見

これから工務店のYouTube参入が増えていく中で、早期参入のメリットはありましたか?

平野さん

はい、確かに早期に参入したことで、ノウハウを身につけることができ、情報が蓄積されてきています。参入自体は簡単ですが、継続が重要で、3年間続けることで、動画がストックされた自社YouTubeメディアを持つことができました。これは、他社と差をつける大きな強みになっています。これからYouTubeを始める工務店が増える中で、早くスタートを切るべきだと改めて感じています。

松見

ありがとうございます。平野さん、あらためて今回はインタビュー取材にご協力いただきありがとうございました。

(撮影/松見達也、取材・文/松見達也)